フリーターへのアドバイス その3 「いつまでも、あると思うなその環境」

フリーターをしているとどうしても感覚がマヒしてしまう傾向があります。
この生活がずっと続くと勘違いするのですが、それは一番危険なことだと言えます。
実感に住んでいて、適当にアルバイトして、好きな時間に起きて、食事は親が作ってくれる
そんな生活がずっと続かないのは誰でもわかることです。

が、しかしフリーターという特殊な環境に置かれるとどうしてもマヒしてしまい、
しばらくならこのままでもいいかと楽観視し、いつの間にかそんなことも考えくなり
フリーターで何が悪いとなります。

いつまでも同じ環境が続くと思っていたら大間違い、ということを忘れない

「実家に住んでいる」という状況は本当に恵まれていて、衣食住に苦労しません。
フリーターのように収入がわずかでも生活していけるというのは本当に特殊だと思います。
そんな恵まれた環境は「いつまでも続く」わけではありません。

親は定年になれば年金生活になりますし、やがては人生の終わりを迎えることになります。
最終的に
・食事を作ってくれる人はいなくなる
・実家の固定資産税を払う人もいない
・通信費を払ってくれる人もいない
・光熱費を払ってくれる人もいない
・朝起こしてくれる人もいない

全てを自分一人で工面することになります。
フリーターという生活に慣れ過ぎることは、人生をダメにすることに繋がります。
急に親がいなくなって、自力で生活できなければどうなるか?という危機感がない、
そういうところがフリーターとしての致命的な問題だと言えます。

就職するかどうかというより、自分で生きて行けるのか?というところがポイントであり、
フリーターをしているとそれが満たされないままでい続けることになります。
社会人として良くない等というレベルではなく、一人の人として生きていけないとなれば
フリーターであることに何の意味があると言えますか?

自分の人生だから好きにしたいということと、自分以外の人の手を借りている状態で
自堕落な生活をすることとは全く意味が違います。
自分の行動にはそれなりの責任と義務がついてくることを知りましょう。

明日が当然のように来ると思ってしまう事と同じ

多くの人は明日が当然のように来ると思って生活しています。
今日できなくても明日やればいい、という考えはこういうところから来るわけですが
それは当然のことではありません。

どんなに精一杯生きている人でも明日が必ず来るとは限りません。
だからこそ今を精一杯生きていなければ、満足な明日を迎えることができないのです。

フリーターをしていると、今の生活がずっと続くように感じてしまいます。
普通に働いて生活している人ですら「明日は何をしよう」「明日これをやろう」と
明日が当然のように来ることを信じています。
フリーターならそういう感覚が余計に強くなることが問題なのです。

恵まれた環境、不自由のない環境というのが人をダメにしてしまう典型です。
今できないことを明日できるわけがありません。
明日できないことを明後日にできるとは限りません。
今できないのに1年後にできる保証などありません。

実は何も保障などされていない人生なのです。
フリーターという立場は、その保障というものが他の人よりもマイナス方向に
進んでいることをもっと強く理解して行動しなければならないと言えます。