フリーターの多くは子供の頃に既に「下地」が形成されている
フリーターの多くは子供の頃に以下のような「下地」が形成されています。
- 勉強はしたくない
- 楽して得をしたい
- 嫌な事はできるだけ避けて通りたい
- 別に成績が悪くても今すぐ死ぬわけではない
- 勉強なんてしても将来の役に立たない
- 働きたくない、動きたくない、学校に行きたくない
こういった思考が子供の頃に形成されることは良くあるケースです。
普通に正社員として生活していても、中には上記のような思考を持っている人も多くいます。
つまり正社員とフリーターというのは、紙一重の存在と言えますが
このような思考が強く刻まれてしまうとフリーターになるリスクも跳ね上がってしまうでしょう。
多くの人は好きでフリーターになっているわけではない
フリーターの多くは好きでフリーターを続けているわけではありません。
その理由は様々ですが、働きたくても正社員として働くことができなかった、という人もいます。
マイナス思考な人でも正社員として働けるなら働きたいと考えている人が多く、
「フリーターで全く問題ない」と言える人の方が全体からすれば少数でしょう。
その少数が大多数を凌駕する勢いで、フリーターというイメージを形成しています。
子供の頃に沁みついてしまったマイナス思考というのは、そう簡単に取り除くことができませんから
マイナス思考の人はそこから徐々に変えていくことに取り組む必要があります。
自分が変わらなければ、人の目というのは変わって行きませんし
他力で何かがわかると期待するのは建設的とは言えません。
フリーターをダメな人間だと決めつけることこそが、フリーターを増悪させる原因
フリーターをダメな人間だと決めつける風潮が日本にはあります。
しかしそれこそがフリーターという存在を社会の中で増悪させる原因となっていることに、
多くの人は気が付いていません。
フリーターの中には自分の意志でその立場を選んだ人もいますし、
就職活動に失敗したり、就職したものの自分に合わないと判断してフリーターになった人もいます。
フリーターと言っても、それを構成する人は千差万別ですから
ダメな人間だと決めつけることはナンセンスであり差別的と言わざるを得ません。
一部のマイナス思考なフリーターが全体をイメージしていることは残念なことですが…
フリーターがダメな人間だとすれば、そんな人たちによって支えられている日本社会というのは
ダメな社会と言えますし、自分たちの生活もダメだと言っているようなものです。
フリーターがダメなのではなく、そんな構造にしている社会がダメなのです。
ダメではなくもっと前向きな言葉で表現すべきではないでしょうか。
いわば「縁の下の力持ち」的な立場で仕事をしているとは思いませんか?
正社員よりも給料が圧倒的に少なく、社会的な立場が低くても生きるために働いている
フリーターをどうして卑下できるのでしょうか?
もっとフリーターや非正規雇用者が胸を張って生きられる社会であるべきです。
とは言え明日からいきなり変わるような簡単なことではありませんから、
フリーターとして社会生活を送っている人は、そんな不利な立場を甘受するのではなく
前向きに自分から変わって行かなければなりません。