今はフリーターをしていても、大学なり、専門学校なりで就職活動していた頃があるでしょう。
活動中は何かしら希望する企業や職種があって、それを目指して頑張っていたわけで
フリーターをするに至った経緯は人それぞれだと思いますが、大事なのことは
当時の「初心を思い出す」ということです。
早々に就職するのを諦めて自分はフリーターとして生きていくと決めた人は、
それ程多くないという印象があります。
何かしら目標があった上で挫折を味わうなど、フリーターとして生活せざるを得ない人が殆どでしょう。
問題は当時の初心をいつの間にか忘れてしまっていることにあります。
知らない間に初心を忘れ、現状に甘んじてしまっている
フリーターとして時間が経過すると、どうしても就職活動で頑張っていた頃や
学校で学んでいた頃のような上昇志向を忘れてしまい「今のままでいいいや」と、
現状に甘んじてしまう傾向が強くなります。
これはどんな人でも同じような経路をたどることが分かっていて、自分がだらしないから
というわけではありません。
フリーター生活で一番問題になるのが、時間的な制約が殆ど無い事です。
好きな時に起きて、食事も適当にして、夜遅くまで起きて眠くなったら寝るという生活は、
どんな人でもダメになってしまいます。
フリーターとしての生活が1カ月を超えると、深みにはまってしまい抜け出すことが
難しくなっていくと言われています。
ですから就職活動でよく言われるのが「1カ月程度で内定を得ることを目標にして下さい」
ということです。
1か月程度であれば集中して活動することができますし、それ以上になると成果が出ない事で
達成感が得られないのでモチベーションが維持できなくなります。
そうなると頑張っていたはずの就職活動も力が入らなくなり、毎日のように通っていた
ハローワークにも行かなくなってしまいます。
フリーターだからって死ぬわけじゃない、という危機感の無さがそうさせる
フリーターとして生活していることが自分にとって良くない事だと思っていても、
「別に死ぬわけじゃない」「今すぐに何か問題になるわけじゃない」という、
危機感の無さがそうさせてしまいます。
しかしこれは大きな間違いで、時間が経過すればするほど当時の状態を取り戻すことが
できなくなってしまいます。
そのことに気がつかないのは「極端に薄まっているから」です。
実はフリーターから抜け出せない状態になってしまうことは、非常に危機的な状態であり
本人が感じている以上に多くの問題を抱えてしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか、それは危機感が無いという考えを改めることです。
とは言っても危機感という目に見えないことは実感しずらいもの事実ですから、
そのためにはフリーターの置かれた状態を客観的に理解することがスタートラインになります。
一番実感できるのは就職活動を開始してみることにあります。
世間の風当たり、就職先がどうなっているか、求められる人物はどういったものか、
それらを目のあたりにすることでフリーター生活がどれだけ問題かが理解できるでしょう。
今はフリーター生活をしていても死ぬことは無いでしょう。
でも、長い目で見れば自分の首を自分で絞めていることは間違いのない事実です。
薄まっているから実感できない、実感できないなら実感するしかありません。
年齢を重ねて20代から30代、40代になってしまってから実感したのでは、遅すぎます。
「死ぬことは無い」などと楽観できない状態になってからでは、手遅れなのです。