正社員よりフリーターの方が楽？正社員として働くことの意味。

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正社員の信用度はフリーターの100倍

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フリーターと正社員では仮に似たような年収であっても、社会的な信用度は大きく違います。例えば金融機関です。

フリーターの人がお金に困ったからと言って、銀行に行ってもまずお金を借りることはできません。クレジットカードの審査さえ、弾かれてしまうこともあります。

フリーターにお金を貸してくれるのは、サラ金（消費者金融）くらいのものです。そして、どんなにお金を貸してくれるとしてもせいぜい30万円です。それも複数の消費者金融を回ってかき集めた金額です。

ところが社会人ならどうでしょうか？

もちろん年齢、勤めている会社、年収、職種にもよりますが住宅ローンで3000万円程度は借りることができます。

信用を「お金」という尺度で測ることには疑問がありますが、単純計算で100倍です。正社員はフリーターの100倍信用できると金融機関が解釈しているのです。

なぜ、こんなに差が生まれるのか？

これは金融機関は貸し倒れの危険性を基準としているからです。フリーターはいつ仕事を辞めるか分からない。いつ支払いが止まるか分からない。そうした判断からの30万円なのです。

フリーターのあなたが中古車を購入しようとするとします。銀行は利率5％の車ローンがありますが、フリーターには貸してくれません。そこで中古車購入のために消費者金融から30万円の借金をする。フリーターなら利率は大体18％です。

つまり、銀行で借りれば１年間の利息は15000円。しかし消費者金融で借りれば利息は54000円です。正社員よりも39000円も多く利子を払う必要があります。

あなたの時給が1000円なら、39000円は39時間分の労働です。5日間の労働が丸ごと消えてしまうようなものです。30万円借りるだけで、これだけの差が生じるのです。

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正社員は損をするのか？

大企業も業績が悪化すれば容赦なく人員整理（リストラ）が行われます。そうした世相を受けて「俺もいつリストラされるか分からない」なんて居酒屋で嘆くサラリーマンもいるでしょう。そんな姿を見ているとサラリーマンはいかにも情けない存在に見えるかもしれません。

しかし、居酒屋で嘆いているサラリーマンは実は心底そんな心配をしているわけではないのです。本当にリストラされるかもしれないと心配しているサラリーマンは居酒屋で同僚にそんな愚痴を履いている暇はないでしょう。実際はリストラとは無縁で優秀な社員に限って、そんな風に愚痴れるのでしょう。

現実のところ、企業が真っ先にリストラをするのはアルバイトです。アルバイト、契約社員、派遣社員の順に首を切り、最後に正社員です。リストラされたくリスクがあるのに正社員になるなんてバカバカしいというのは全く間違った発想で、リストラのリスクが最も高いのがフリーターなのです。

正社員はサービス残業があるからバカらしい、と考える風潮もあります。時給で働くフリーターからすれば、働いたのに給料がもらえないというのは信じられないことのように感じるでしょう。

しかし正社員になれば厚生年金、健康保険を会社が負担してくれ、その上ボーナスがもらえます。サービス残業も含めた年収総額を総労働時間で割ると、フリーターよりも正社員の方がよっぽど高い時給を貰っていることが分かるでしょう。

またアルバイトという仕事は基本的にルーチンワークがメインになります。それは仕事ではなく、作業と呼ばれるものです。

正社員の仕事はルーチンワークだけでは成り立ちません。困難を解決して達成感を得られる仕事へとシフトしていくのです。企画職、営業職、開発職、色々な仕事があります。正社員は損をしているように見えるかもしれませんが仕事としての密度、達成感はけた違いなのです。

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なぜサービス残業があるのか？

正社員の多くが不満を抱くのが「サービス残業」です。正規の労働時間を超えて企業に労働を提供することを「残業」と言います。つまり定時以降の労働のことを「残業」と呼ぶのです。

サラリーマンが残業する場合、正規労働の時間給を1.25倍して支払わなくてはいけません。しかし実際にはまったく支払われていないケースがあります。これが「サービス残業」と呼ばれるものです。

日本の企業では「残業ありき」という風潮が蔓延しています。時間内に終わらない労働を任せているのです。社員もどうせ終わらない仕事量なんだから急いでやる必要もない。のんびりやればいい、と考えるのです。

近年、年棒制を実施する会社や増えていますし、中には裁量労働制を導入する企業も増えています。年棒制の場合は一年間に支払う金額が決まっていますから、残業代は出ません。

裁量労働制の場合は、労働時間ではなく成果に対して賃金が支払われます。仕事ができない人はどんどん労働時間は長くなり、サービス残業も多くなります。成果を出さなければ給与が増えないため、無理して仕事を引き受けてしまったりするケースも多いです

。結果として同じ職種の非裁量労働制の職場と比べて、月平均で20時間以上も労働時間が長くなっています。また営業職などは実績がすべてな仕事です。商談がまとまりかけている最中に「定時なので帰ります」と言うわけにはいきません。

サービス残業は問題の多いものです。しかしコスト削減するために企業は必要を感じているという側面があります。サービス残業をさせずに、新たに人員を増やせばコストが増加します。残業代だけではなく、社会保険料、ボーナスの負担が増えるのです。

上場企業だからと言って経営が厳しいのは、どこも一緒です。決算上黒字でも資金繰りは別です。会社に対する危機感が深まれば、サービス残業に関する見方も多少変わるのでしょう。

会社は学校の延長ではない、結果が求められる

資格を取得しただけで採用されないのはフリーターだからではありません。企業が求めるものは戦力だから、その条件に合ってなければいくら資格があっても採用されることはないでしょう。

正社員としての経験のないフリーターは面接で同じような失敗を繰り返します。どうしてもアルバイトの経験しかないので、学校の延長のように考えることが多いのです。

会社というのはお金を労働者に払って、労働者は労働力を提供する立場にあります。それなのに学校と同じような感覚で「就職させてください」とか「この曜日は休みたい」といった要望を面接段階で伝えてくる人が多いようです。

会社は中途採用する場合、即戦力を求めていると言っても過言ではありません。即戦力を求めている以上は、会社が人災に対して投資しなくても売り上げに直結することが前提となりますので、採用したあとに投資しなければいけない未経験者を雇っている余裕はないのです。

仕事とは結果が求められます、結果が出せなければそれは失敗したとみなされ給料が上がることもありません。学校では失敗しても次がある、やる気があればそのうち何とかなるよと教えられます。でも会社でそれをやっている余裕はありません。結果が出せないのであれば、リストラされても文句は言えません。

就職できないのは社会が自分を認めてくれないからだ！という意見をよく耳にしますが、それは違います、就職できないのは自分の責任だと自覚しなければなりません。求める人材に自分がマッチしていないと理解しなければ道はいつまでたっても開かれることはありません。

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